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インプラントは紀元前からあった技術

現在行われているインプラント治療は、1960年代頃から一般に普及しました。
そこから日進月歩で医療技術が進化し、現在に至っています。
そんなインプラントの歴史を見ると、驚くことに紀元前から同じような治療が行われていたことがわかります。
インカ文明にもエジプト文明にも同じように歯根を埋め込む試みが見られ、そのころから同じような考え方が存在していたことがわかったのです。
中には死後の世界のために儀式的に行われた装飾ではないかと見られるものもあるのですが、20世紀には、下あごの骨と貝殻が一体化した事例が発見されました。
これは西暦700年代のものと見られ、生前に行われたインプラント治療の証拠として考えられています。
古来から永久歯を失った後、代替えとなる物質を下あごの骨に埋め込み、新たな歯として機能させる治療法があったということです。
その物質は時代や身分によってマチマチで、高価なものではエメラルドやサファイヤ、金などがありました。
現在ではもちろん、人の身体と親和性が高い奇跡の金属、チタンが使用されています。

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